Apple Watch(GPS + Cellularモデル)は、近くにiPhoneがなくてもApple Watch単体でLINEや電話、マップなどのアプリを利用できるため、外出先でも連絡を逃す心配がありません。
ただし、セルラーモデルで通信機能を使うためには、Apple Watch通信サービスを提供している通信会社の「Apple Watch月額プラン」への加入が必要です。
本記事では、Apple Watch月額プランを提供している主要通信会社と、それぞれの特徴について紹介します。
| 料金プラン セット割前 | Apple Watch 通信サービス | |
|---|---|---|
| docomo | 2,750円/4GB〜 | 550円 ワンナンバーサービス |
| au | 4,928円/1GB〜 | 385円 ナンバーシェア |
| SoftBank | 3,278円1GB〜 | 385円 Apple Watch通信サービス |
| ahamo | 2,970円/30GB | 550円 ワンナンバーサービス |
| 楽天モバイル | 1,078円/3GB | 550円 電話番号シェアサービス |
Apple Watchセルラーモデルの月額料金一覧【主要キャリア比較】
Apple Watchのセルラーモデルをフルに活用するには、本体代とは別に「通信会社ごとの月額オプション料金」がかかります。
ただ、ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなど主要キャリアごとに名称も料金も条件もバラバラなため、「結局どこがいくらなの?」と分かりづらくなりがちです。
ここでは、Apple Watch向けの通信サービスを提供している主要キャリアの月額料金と特徴を一覧で整理します。
ドコモ・ahamoの「ワンナンバーサービス」(月額550円)
ドコモの「ワンナンバーサービス」は、ドコモの本ブランドのほかahamoも利用できるサービスです。
- ドコモネットワーク
- マルチデバイスオプション対応(複数端末)
- ahamoにも対応

| ワンナンバーサービス | 550円/月 |
|---|
- ドコモMAX
- ahamo
- ドコモmini
- ドコモポイ活MAX/20
- eximo
- irumo
通信の安定性を最重視するなら、今もドコモ・ahamoが第一候補と言えるでしょう。
月額は550円(税込)で、Apple Watchの他にカーナビなど複数のデバイスと電話番号を共有できる「マルチデバイスオプション」も提供しています。
マルチデバイスオプションを契約していれば、iPhoneを自宅に忘れても、カーナビ単体で通信や通話ができます。
ワンナンバーサービスは「ahamoの3,520円(ahamo:2,970円 + ワンナンバーサービス:550円)」から利用できる点も魅力です。
ワンナンバーサービスを契約したApple Watchの通話料金はahamoと同じ料金です。(通常5分間通話無料)
auの「ナンバーシェア」(月額385円)
auは月額385円(税込)と、主要4社の中で最安クラスの価格設定が魅力です。
- 月額385円のコスパ
- au通信回線

| ナンバーシェア | 385円/月 |
|---|
- 使い放題MAX+ 5G/4G
- auバリューリンクプラン
- auマネ活プラン+
- auマネ活バリューリンクプラン
- スマホミニプラン+
iPhoneの電話番号とシェアできる「ナンバーシェア」はもちろん、Apple Watch単体に電話番号を持たせる「ウォッチナンバー」にも対応しています。
「ナンバーシェア」はauのスタンダードモデルしか対応していないため、セット割が適用されていないと割高になってしまうデメリットがあります。
ソフトバンクの「Apple Watchモバイル通信サービス」(月額385円)
ソフトバンクも月額385円(税込)で番号共有のオプションを提供しています。
- 月額385円のコスパ
- 4年間無料
- ソフトバンク回線

| ナンバーシェア | 385円/月 |
|---|
- メリハリ無制限+
- ペイトク無制限
- ミニフィットプラン+
ソフトバンクの「Apple Watchモバイル通信サービス」は「4年間 基本料0円」で利用できるキャンペーンを実施しています。
キャンペーン終了後は通常の月額385円の月額料金が発生します。
現在、SoftBankの通信プランを契約していてApple Watchの購入を検討している方には「GPS + Cellularモデル」を検討するとApple Watchの機能をフルに体験できます。
楽天モバイルの「電話番号シェアサービス」(月額550円)
楽天モバイルは月額550円(税込)で、iPhone(親回線)とApple Watch(セルラーモデル)を同一番号で運用できます。

| 電話番号シェアサービス | 550円/月 |
|---|
- 楽天モバイルネットワーク
- スマホの基本料金が安い
楽天モバイルの魅力は1,628円/3GB(楽天モバイル基本料金:1,078円/3GB + )電話番号シェアサービス:550円から「電話番号シェアサービス」を利用できるコスパの良さ。
電話番号シェアサービスのデメリットとして、Apple Watchから電話アプリ「Rakuten Link」が利用できないため、Apple Watchからの電話発信は30秒/22円の通話料金が発生します。
LINEや音楽アプリなどデータ通信を主に利用する人は、楽天モバイルがオススメです。
UQモバイル・povo・LINEMOでは未対応
UQ mobileやY!mobile、LINEMO、そしてその他の格安SIMでは、「Apple Watch向けの通信サービス」は提供されていません。
携帯通信プランでセット割を利用せず、できるだけ低価格で使いたい場合は、ahamoまたは楽天モバイルの2つのプランがおすすめです。
これらの通信プランを利用していて、今後もプラン変更を予定していないのであれば、Apple Watchを購入する際はGPSモデルを選ぶのがおすすめです。
アップルウォッチのセルラーモデルとは?GPSモデルとの違い
Apple Watchには「GPSモデル」と「GPS + Cellular(セルラー)モデル」の2種類があります。
見た目はほとんど同じですが、使える機能や外出時の快適さに大きな違いがあります。
特に、セルラーモデルはiPhoneなしでも通信できるかどうかが最大のポイント。
ここでは、「GPSモデル」と「GPS + Cellular(セルラー)モデル」の違いついてご紹介します。
h3 セルラーモデルの特徴(iPhoneなしで通信可能)
セルラーモデルの最大の特徴は、通信契約をすればApple Watch単体で通信ができることです。
iPhoneと同じ電話番号を共有し、Apple WatchにもeSIM(電子SIM)が内蔵されることで、
- 電話の発着信
- メッセージやLINEの送受信
- 地図アプリでのナビ
- Apple Musicなどのストリーミング再生
といった通信が、iPhoneが手元になくても使えるようになります。
このiPhoneに縛られない自由さは、ランニングや散歩、ちょっとした外出、または仕事中にスマホを持ち歩けない状況などで非常に便利です。
ただし、キャリア(ドコモ・ahamo・au・ソフトバンク・楽天モバイル)の月額通信オプションに加入することが条件となります。
GPSモデルとの違い(できること・できないこと)
GPSモデルとセルラーモデルは、デザインはほぼ同じでも使えるシーンに差があります。
GPSモデルはiPhoneが近くにあることを前提に設計されており、Apple Watch単体ではインターネット通信ができません。
一方セルラーモデルは、iPhoneを置いていても、通信アプリや通話ができます。
セルラーモデルでできて、GPSモデルではできない主なこと
| Cellularモデル | GPSモデル | |
|---|---|---|
| 電話 | 単独通信 | iPhoneが近くにある時 |
| LINE | 単独通信 | iPhoneが近くにある時 |
| LINEでんわ | 利用不可 | 利用不可 |
| ストリーミング音楽再生 | 単独通信 | iPhoneが近くにある時 |
| MAP | 単独通信 | iPhoneが近くにある時 |
| 緊急SOS | 単独通信 | iPhoneが近くにある時 |
| Apple Pay | 単独通信 | iPhoneが近くにある時 |
| バーコード決済 | 単独通信 | iPhoneが近くにある時 |
逆にGPSモデルは、iPhoneが近くにある場合に限り、iPhoneを経由してデータ通信を行えます。
そのため、通知の受信やアプリの更新など日常的な操作は問題なく使えます。
Cellularモデルでも通信契約をしていないApple Watchでは、iPhoneが近くにないとGPSモデルと同じ機能しか使えません。
Apple Watchモデルのセルラー対応一覧
Apple Watchセルラー契約に対応したモデルはSeries 3以降、SEは初代からすべて、Ultraは初代からすべて対応しています。
つまり、サポート対象Apple Watchは基本的にセルラーモデルを選ぶだけで月額サービスを契約して通信が可能になります。
現在販売されているApple Watchには、セルラーモデルを選べる現行機種が3つあります。
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| モデル | Apple Watch SE | Apple Watch 11 | Apple Watch Ultra3 |
| セルラーモデル 販売価格 | 45,800円~ | 64,800円~ | 129,800円 |
| サイズ | 40mm/44mm | 42mm/46mm | 49mm |
| こんな人にオススメ | コスパ重視 | スタンダードモデル | アウトドア向け |
| 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
Apple Watch SEは一部の高度な健康計測機能(皮膚温センサー・血中酸素測定など)には対応していませんが、iPhoneとの連携機能やセルラー機能はSeries 11やUltra 3と同じように利用できます。
日常の通知・運動計測・通話・メッセージといった主要機能はすべて揃っているため、初めてのApple WatchとしてもSEは十分に満足できるモデルです。
Apple Watch セルラー通信機能を設定する方法
Apple Watchで通信するためには「Apple Watch セルラーモデル」が必要です。
Apple Watch通信サービスに対応している通信プランであれば、iPhoneとペアリング後にiPhoneのWatchアプリ内に「モバイル通信」からApple Watch通信契約が行えます。
- Apple Watchセルラーモデル
- Apple Watch通信サービスに対応した通信プラン
iPhoneの「Watch」アプリからの設定手順
Apple Watchのセルラー設定は、基本的にiPhoneの「Watch」アプリから行います。
アプリを開いたら「モバイル通信」を選択します。

「モバイル通信を設定」を選択すると、各通信会社のマイページへリンクします。

必要事項を入力して申し込みが完了するとApple WatchにeSIMが書き込まれApple Watch単体で通信が可能になります。
契約に必要な条件(同一キャリアのiPhoneが必要)
Apple Watchの「GPSモデル」はモバイル通信に対応していないため、Watchアプリに「モバイル通信」の設定項目は表示されません。
また、Apple Watchの通信に対応していない通信プランを契約している場合も、「モバイル通信」の項目は表示されません。
解約・契約解除の手順と注意点
Apple Watchのセルラー契約を解除したい場合は、通信プランの「マイメニュー」手から行います。

WatchアプリからeSIMを削除することはできますが、削除しただけでは契約が解除されていない場合があります。
必ず各通信会社のマイページで、解約手続きが完了しているかを確認しましょう。
セルラーモデルはどんな人に向く?メリット・デメリット
Apple Watchを選ぶ際に必ず迷うのが、「セルラーモデルにするべきか、それともGPSモデルで十分か?」という点です。
セルラーモデルは確かに便利ですが、月額料金がかかるため、どんな人にも最適とは限りません。
ここでは、実際の利用シーンを交えながら、セルラーモデルの魅力と注意点を整理しつつ、どのような人に向いているかを解説します。
セルラー契約が「必要になる人」の特徴
セルラーモデルの魅力は、なんといっても「iPhoneが近くになくても連絡・通信ができる」という点です。
たとえば、ちょっとした外出やランニングなど、ポケットにiPhoneを入れて走ると邪魔に感じるときにセルラーモデルなら、腕だけで完結するのでとても身軽です。
- 電話の発着信
- メッセージやLINEの送受信
- MAP
- 音楽のストリーミング再生
転倒検知や緊急SOSにも対応しているため、「スマホはまだ早いけど、最低限の連絡はできるようにしたい」という家庭に支持されています。
実用的な使用方法として仕事中にiPhoneが持ち歩けない職種(医療、工場、介護職のような環境)では、Apple Watchだけで最低限の連絡を取れるメリットは非常に大きいです。
セルラー契約のデメリット
セルラーモデルを使っていて感じた「デメリット」と感じるポイントをご紹介します。
- 月額料金がかかる
- セルラーモデル本体価格がGPSモデルより高い
- 対応しているモバイル通信プランが限られる
一番のデメリットは月額料金がかかることです。
どのキャリアもおおよそ月385〜550円程度なので、年間にすると5,000円前後の負担になります。
使う頻度によっては「意外と負担になるかも…」と感じる人もいます。
もうひとつ大きな注意点は、対応キャリアが限られるということです。
使えるのはドコモ・ahamo・au・ソフトバンク・楽天モバイルといった大手キャリアのみで、いずれも本家ブランド寄りの料金プランです。
一方で、月額が安いUQモバイル、povo、LINEMOなどのサブブランドはApple Watchのセルラー通信に対応していないため、これらのプランを使っている場合はセルラー機能を利用できません。
セルラー契約が「不要な人」の特徴
では、どんな人なら「GPSモデルで十分」なのでしょうか?
- 普段からiPhoneを手放さない
- 通信費を抑えたい
まず、普段からiPhoneをほとんど手放さない人はGPSモデルで問題ありません。
GPSモデルは通知も通話もiPhone経由で補えるため、ウォッチ単体で通信するメリットがほとんどありません。
また、セルラー契約をすると毎月固定費が発生するため、出費を抑えたい人にはGPSモデルで十分です。
「絶対に通知を逃したくない。」って人以外はGPSモデルで十分でしょう。
ファミリー共有設定を使えば子どもや高齢者も安心
Apple Watchセルラーモデルの機能に「ファミリー共有機能」があります。
「ファミリー共有機能」は、iPhoneを持っていない家族のために、親や保護者のiPhoneからApple Watchを管理できる機能です。
- SMS、電話
- 位置情報共有
- 健康管理
たとえば、小学生の子どもや高齢の両親にApple Watchを持たせ、位置情報や健康状態を遠隔で管理することができます。
Apple Watchは腕に装着して使用するため、紛失のリスクが少ないというメリットがあります。
ファミリー共有 離れた家族を管理
通常のApple Watchは、iPhoneとペアリングして初めて機能します。
しかし、ファミリー共有設定を利用すれば、保護者(管理者)のiPhoneから、ファミリー共有を設定したお子さんや高齢者のApple Watchを管理して使えるようにできます。
設定はiPhoneのWatchアプリから行います。

ファミリー共有 対応キャリアと料金
国内でファミリー共有に正式対応している通信会社は2キャリア
- au(ウォッチナンバー):385円
- 楽天モバイル(Apple Watch ファミリー共有):1,078円
SoftBankとドコモではファミリー共有用のApple Watch通信サービスは提供していません。
ファミリー共有設定のメリット
ファミリー共有設定を活用すれば、子どもや高齢者にスマホを持たせずに安全を確保できるという大きな利点があります。
特に、通学・通塾中の連絡手段としてApple Watchを使う家庭が増えており、転倒検知や緊急SOSといった機能は防災・防犯の観点からも心強いサポートになります。
よくある質問(FAQ)
Apple Watchのセルラーモデルについては、「月額料金」「契約の必要性」「使える機能」などよくある疑問についてFAQ方式で回答します。
【まとめ】月額料金に見合う価値は?こんな人にセルラーモデルがおすすめ
Apple Watchのセルラーモデルは、iPhoneの電話番号をApple Watchと共有するサービスです。
iPhoneの電源が切れたり、持ち歩けないシチュエーションの時にApple Watchで通話や通知、アプリなどを利用することができます。
Apple Watch セルラーモデル自体は月額料金は発生することはなく、通信をしたい場合Apple Watchの通信サービスに申し込む必要があります。
基本的にApple Watch月額プランはキャリアしか提供しておらず、低価格で利用したい場合はahamoや楽天モバイルで利用できます。
LINEやメール、電話を逃したくない人には便利なサービスです。







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